Td5エンジンには通常のオイルフィルターの他に、
もう一つセントリフューズフィルターというフィルターがある。エンジンを切った直後に
ブイーンと音がしているのが、 このセントリフューズフィルターが惰性で回っている音。
オイルを浄化してくれていた証なのだ。
こちら純正品。LRJでは20000km又は1年での交換を 勧めているとの事。
純正品 品番は ERR 6299
セントリフューズフィルターはオイルを抜かない状態でも交換できます。
何も外さなくても作業は出来るが
ちょっと作業し易くするためにピンクの矢印の位置に
あるボルト3本(13mmレンチ使用)を外し
カムシャフトカバーにかかっている
アコースティックカバーを外す。
黄色い矢印の様にセントリフューズフィルター上を
通っているブリーザーホースを外す。
ブリーザーホースを留めてあるホースクリップは
とても固くて手では広げるのが困難。
プライヤーを使ってずらして外す。
指差しマークの位置がセントリフューズフィルターの位置
セントリフューズフィルターのカバーは
10mmの ボルト2本で留まっている。
奥まった所にあるためにラチェットに
150mmから200mmくらいのエクステンションが必要。
セントリフューズフィルターのカバーにもネジタップが
切ってあるので、 写真の様にボルトを全部抜かなくてもいい。
カバーを開き、このローターを
単純に引っ張り上げれば外れる。
ローターを外した状態が上の写真。
ローターを持ちあげたら下から
オイルがポタポタ。おっとやばい!
と思って逆さにしたら、
もっとドバーッとオイルが
垂れてきた。
ローターを持ちあげる前に、
すぐにオイルを受けられる様に
セントリフューズフィルターの
カバーを逆さまにして
受けるといい。
フィルター周辺を 軽く清掃してから
新品のローターを挿入する。
カバーをパーツクリーナーで清掃して
付属されている新しいOリングに
取り替える。
カバーは取り付けの方向がある。
10mmのボルトの締め付けトルクは9Nm、かなり緩め。
今回エクステンションが短かったためにトルクレンチが使えず
何となく手で締めた。
セントリフューズフィルターの交換が終了したら、
後々オイル漏れを確認し易くするためにフィルター周辺にパーツクリーナーをたっぷり吹き付けてすぐにウエスでふき取り清掃する。
古いセントリフューズフィルターの中にはオイルが入っています。
廃油処理は法令により義務づけられています。必ず廃油パックなどを利用して確実に処理しましょう。
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