このサイトは主に ランドローバー・ディフェンダー110(2005年Td5)のメインテナンスや改良などの情報サイトです

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セントリフューズフィルター
(遠心フィルター)交換

  

  

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 この記事は2005年式のTd5ディフェンダーで行ったものです。同じディフェンダーでも、年式や形式、同じ年式でも微妙に仕様が違ったり
使用している部品番号が違ったり、新しい部品番号に変わっていたりしますのでご注意ください。

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セントリフューズフィルター交換
 

 Td5エンジンには通常のオイルフィルターの他に、
もう一つセントリフューズフィルターというフィルターがある。エンジンを切った直後に
ブイーンと音がしているのが、 このセントリフューズフィルターが惰性で回っている音。
オイルを浄化してくれていた証なのだ。
 こちら純正品。LRJでは20000km又は1年での交換を 勧めているとの事。
純正品 品番は ERR 6299

 
セントリフューズフィルター交換

セントリフューズフィルターはオイルを抜かない状態でも交換できます。

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セントリフューズフィルター外し

 何も外さなくても作業は出来るが
ちょっと作業し易くするためにピンクの矢印の位置に
あるボルト3本(13mmレンチ使用)を外し
カムシャフトカバーにかかっている
アコースティックカバーを外す。

セントリフューズフィルター交換
セントリフューズフィルター交換

 黄色い矢印の様にセントリフューズフィルター上を
通っているブリーザーホースを外す。
ブリーザーホースを留めてあるホースクリップは
とても固くて手では広げるのが困難。
プライヤーを使ってずらして外す。
指差しマークの位置がセントリフューズフィルターの位置

  
セントリフューズフィルター交換

セントリフューズフィルターのカバーは
10mmの ボルト2本で留まっている。

 奥まった所にあるためにラチェットに
150mmから200mmくらいのエクステンションが必要。

セントリフューズフィルター交換

 セントリフューズフィルターのカバーにもネジタップが
切ってあるので、 写真の様にボルトを全部抜かなくてもいい。

  
セントリフューズフィルター交換

 カバーを開き、このローターを
単純に引っ張り上げれば外れる。
ローターを外した状態が上の写真。
ローターを持ちあげたら下から
オイルがポタポタ。おっとやばい!
と思って逆さにしたら、
もっとドバーッとオイルが
垂れてきた。
ローターを持ちあげる前に、
すぐにオイルを受けられる様に
セントリフューズフィルターの
カバーを逆さまにして
受けるといい。

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セントリフューズフィルター交換
セントリフューズフィルター交換

 フィルター周辺を 軽く清掃してから
新品のローターを挿入する。

 

  
セントリフューズフィルター交換   

 カバーをパーツクリーナーで清掃して
付属されている新しいOリングに
取り替える。
 

  
セントリフューズフィルター交換   

 カバーは取り付けの方向がある。
10mmのボルトの締め付けトルクは9Nm、かなり緩め。
今回エクステンションが短かったためにトルクレンチが使えず
何となく手で締めた。

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 セントリフューズフィルターの交換が終了したら、
後々オイル漏れを確認し易くするためにフィルター周辺にパーツクリーナーをたっぷり吹き付けてすぐにウエスでふき取り清掃する。


古いセントリフューズフィルターの中にはオイルが入っています。
廃油処理は法令により義務づけられています。必ず廃油パックなどを利用して確実に処理しましょう。