ドアの閉まりが悪くなった。 最初、助手席側のリアドアで、そのうち助手席のドアも。 調べてみると、ストライカーの樹脂部分が破損していた。
本国イギリスでは強度対策品も出ているくらい、ディフェンダーではポピュラーな症状のよう。このページでは、ストライカーの交換と調整を紹介する。
加筆2019/1/15 この破損する(特に冬にドアの閉まりが悪いという不具合)原因と思われる事、且つ極簡単に破損・不具合を回避できる対策方法を見つけました。
大変有益な情報ではありますが、ここで記事にすることを控えます。メールフォーム からご質問頂ければお答え致します。
←ストライカーとは、ドアの受け金具の部分のこと。
この樹脂の部分が弱いようで、亀裂が入ったりバッチリ割れてしまったりする。
早速、いつもの英国 「PADDOCK」 より部品を取り寄せることにした。
この部品は全ドア共通なので、頻繁に使うドアのところがこうなったら、
部品が届くまでの間は使用頻度の少ないドアストライカーととりあえず交換しておける。
上はサードパーティの純正同等品 1個 £2.82(約400円)
LR純正だと 1個 £8.5(約1200円) 純正品は3倍の値がする。
ちなみに 純正品の品番は FQB500130 (旧品番 MUC8526)
そして下が強度対策品 X-Trouser door striker 1個 £13.63(約1950円)
X-Trouser door strikerはラッチ部分が樹脂ではなく金属でできている。
この製品の説明によると
「樹脂が破損する原因はシートベルトを挟み込むことだ」とある。
確かに2度ほど挟み込んだことがあるが、それだけが破損の要因ではないと思う。
今回、樹脂部分破損が2個あり、他の2個も樹脂部分が痩せて劣化がみられたので
運転席と助手席は強度対策品にし、後ろのドアは樹脂製にすることにした。
(金額は2017年1月現在)
構成部品は左から
・ストライカー金具
・樹脂製スペーサーとボルト
・金属製のシムプレート
・ナットプレート
金属製のシムプレートは、ストライカーの高さ微調整用と思われ、入っていない所もある。
ナットプレートは撮影用に取り外したが、取り外さないで作業する方法を後程説明する。
交換作業をするにあたり、ボルトを2本とも外すとボディ内側にナットプレートが落下してしまう。
フロントのドアは左の写真にあるように、フロントとリアのドア間のポストに手を入れられる穴が開いているので
ここから手でナットプレートにアクセスして押さえられるが、リアに関しては内張を外さなければ
ナットプレートにアクセスすることができない。 内張を外すのってめんどくさい。。。
そして、ふと楽にできる方法を思いついたので、このやり方で紹介する。
交換作業前に、特に閉まり具合に問題が無いなら、現在のストライカーの位置をマーカーなどでマーキングしておくことをお勧めする。
ガムテープなどで樹脂製スペーサーをがっちり固定してから作業してもよいかもしれない。
ボルト頭は トルクス サイズは T30
「楽にできる方法を思いついた」 などと偉そうに書いたが、誰でも思いつく簡単な方法。
- 下のボルトを外す。
- 上のボルトをストライカー金具が動く程度に緩める。
- ストライカー回転させて金具をずらす。
- 下のボルトを元にもどして、樹脂製のスペーサーを軽く固定する程度に締める。
- 上のボルトを外し、新しいストライカーの上だけボルトを通し仮留めする。
- 下のボルトを外し、ストライカー金具を正規の位置にずらしボルトを仮留める。
- マーキングした位置にストライカーを合わせボルトを本締めする。
この方法だとボディ内側のナットプレートにアクセスしなくてもよいのでリアの内張を外す手間がなくなる。
上のボルトを先に外すと、ナットプレートがずれやすくなる。ナットプレートの形状と内部のスペースの関係で、
ナットプレートが回転してしまうことはないが一応上記の手順通り下のボルトを先に外す方が、ナットプレートが
自重によってぶら下がることになり、ナット穴の位置が大幅にずれることはない。
この手順で、ナットプレートのナット穴の位置がずれてしまうことはなかった。
オープン状態
半ドア状態
閉扉状態
ボディ側
閉まり具合が悪いような場合は調整が必要。ボディ側の ストライカーの位置で調整する。
上下(Y軸)と内外(X軸)の位置を調整して
5回程カット&トライするれば丁度良いところが大抵見つかるので根気よく調整する。
・ストライカー上下の調整
ドアにあるラッチ部分の溝淵に当たらない
真ん中にストライカーがくるように調整し、マーキングしておく。
ドア側
・ストライカー内外の調整
・Aの方向にするほど、ドアはロックされるものの、閉まり具合は悪く、ガタガタとする。
・Bの方向にするほど、 ドアの閉まりはよくなるが、行き過ぎると半ドアで止まるか最悪閉まらない。
左の写真のピンクの●がストライカーとして、ラッチの真ん中より少しB側に位置するくらいに調整。
ドアが少し室内側に引っ張られるようなイメージ。いずれにしても微妙な調整具合なので
何度かトライして丁度よいところを見つける。
このサイトは主に ランドローバー・ディフェンダー110(2005年Td5)のメインテナンスや改良などの情報サイトです