各ドアの内張りトリムの取り外し方と、後半に左右のドアのクリップが破損した場合の補修方法を紹介する。
リアエンドドア
グラブハンドルを外す。結構長いビス。 使用工具はトルクスT25。
リリースレバー後ろのカバーを外す。 マイナスドライバーなどでコジる。
ピンクの●or○ の位置にトリムクリップで留まっている。 トリムクリップ付近に内張り外しなどの工具を入れてドアトリムを取り外す。
(ボディ色オールペンにつき、元色の ChautonWhite がみえます)
トリムクリップ形状はこのようなモノ。
トリムクリップはドアトリム側にスライドして付け外しができる。
再利用はできるが、破損や紛失の場合、品番は EKM100100L。
代用品も見つけた。エーモンのドアトリムクリップ1666(ホンダ用)
トリム側が少し緩いが問題なく、むしろこちらの方がカッチリ留まる。
他にも似たような形状のものがあるが、代用できるのはこちらのみ。
注意!
ドアトリムを戻すときは、手探りや目視でクリップ先端がパネルの穴にちゃんと合っているか確認してグーパンチで。
穴に合ってない状態でグーパンチするとクリップが破損する。
フロントサイドドア
リリースレバーベゼルを外す。
レバーを引いた状態で ビスを外す。
ドライバーはPZ#2。
プラスドライバー#2でも
回すことは可能ではある。
ドアロックのベゼルを外す。工具は幅広のチゼル的なモノが一番適しているが
無ければ幅広のマイナスドライバーなどをベゼルの下縁に差し込み
内側の角に当てがい、右中左と下からハンマーでコンコンと叩き上げる。
ベゼルに差し込まないで周囲を叩くと破損する。
はい、私はやりました。。
けっこう簡単に割れる弱い部品なので注意。
壊れてもベゼルだから支障ないが一応、品番は MXC4738PMA 。
ドアハンドルを外す。
左右のカバーをマイナスドライバーなどでコジッて開きビスを外す。
ドライバーはPZ#2。 プラスドライバー#2でも回すことは可能ではある。
ピンクの●or○
水色の●or○ の位置にトリムクリップで留まっている。
水色の●or○ だけ外側から別のクリップで留まっている。
トリムクリップ付近に内張り外しなどの工具を入れてドアトリムを取り外す。
注意!すべてのクリップが穴から外れてからドアトリムを取り外さないと、クリップが破損する恐れがあるので注意。
注意!ドアトリムを戻すときは、手探りや目視でクリップ先端がパネルの穴にちゃんと合っているか確認してグーパンチで。
穴に合ってない状態でグーパンチするとクリップが破損する。
フロントドアのトリム内側のピンクの●の位置にあるトリムクリップに関してはリアドアと共通で後述します。
水色の○のドアパネルの受け側スナップサック
品番 MWC9917
袋状になっているのは訳がある。
水色の●のクリップは(写真は運転席側 わかりにくくなってスミマセン)
中心のピンを押すと内側のハネがフリーになり外せるタイプ。
ただし、このクリップはピンを押しきると奥に抜けてしまう。
そのために、受け側のサックは袋状になっている。
品番 MWC9918PMA
中心のピンを何かしらで押し込んでから外す。
写真は2mmの六角を使用。コレは長すぎてやりにくい。。。
ピンを押し込まなくてもクリップ外しなどで外せるが
繰り返すと受けのドアパネルのサック側が破損する。
取り付けはクリップをハメてからピンを外側から打ち込む。
代用品をみつけた。 左がLR純正品。右がエーモン。
代用品はエーモンのプラスティリベット1921(スズキ用)
中心の部分を押すと内側のハネが開きロックされる。
ハネをフリーにするには中心の部分を元に引き戻すタイプ。
1931というトヨタ用の製品がサイズ的に丁度かと思ったが
留まることは留まるが、手で軽く外れてしまうのでボツ。
こちらを使用する時はドアパネルのサックは外す。
クリップを差し込めたら、ハンマーなどで中心部分を軽く叩くと
内側のハネが開き、純正のものよりガッチリ留まる。
外す時は切り欠き部分をマイナスドライバーなどでコジり引き戻す。
エーモン1485カークリップはずしという工具だと4秒で外せるらしい。
他にも探せばもしかすると丁度よいクリップがあるかもしれない。
リアサイドドア
「リリースレバーベゼル」 と 「ドアロックベゼル」 と 「ドアハンドル」 はフロントドアと同じ。
ウインドウレギュレータハンドルを外す。
ハンドルに少し力を掛けて中を除くとΩ型のピンが見える。
Ω型のピンはどちらかの状態でハマっていて
これでレギュレータシャフトに固定されている。
レギュレータハンドルの隙間からこの様なピックツール(工具屋で200円ちょっと)を使用してΩ型のピンを引っ掛けて外す。
J字側の方が確実に引っ掛けられそうだが、意外にL字側の方が引っ掛け易い。 レギュレータハンドルとベゼルが外れる。
ウインドウレギュレータハンドルを戻す時は
レギュレータハンドルをシャフトに戻した状態でピンを入れるのは困難。
Ω型のピンを途中まで差し込んだ状態にしてからシャフトに戻して
マイナスドライバーなどで隙間から押し込んでロックさせる。
ピンは写真の方向に差し込んだ方が、後々外す時は楽かもしれない。
ピンクの●or○ の位置にトリムクリップで留まっている。 トリムクリップ付近に内張り外しなどの工具を入れてドアトリムを取り外す。
注意!すべてのクリップが穴から外れてからドアトリムを取り外さないと、クリップが破損する恐れがあるので注意。
注意!ドアトリムを戻すときは、手探りや目視でクリップ先端がパネルの穴にちゃんと合っているか確認してグーパンチで。
穴に合ってない状態でグーパンチするとクリップが破損する。
ピンクの○のドアパネルの受け側のスナップサック。フロント&リア共通。
基本的には再利用するが、幾度かのドアトリム脱着でユルユルになってたりする。
品番 MWC3136
フロントドアとリアドアのトリム内側のクリップはこんな形状。 黄色い部分はトリムと一体になっていて
黄色い傘の部分に黒い特殊なクリップがスライドしてハマっている。
フロント&リアドアの内側のトリムクリップ破損時の補修方法
内張りトリムを戻す時、スナップサックの穴にクリップ先端がちゃんと入っていない状態で、内張りトリムに力を加えた時ほぼ100%の確率で破損する。
内張りトリムを取り外す時にも、クリップがスナップサックの穴からすべて外れていないと破損を招いてしまうこともある。
黒いクリップの破損はパーツとして取替えがきくが、内張りトリムと一体になっている黄色い部分までも破損してしまう!
黄色い部分破損=内張りトリム全取っ替えか?! まてまて、補修方法があるのでご安心を。
破損箇所上部が平らなら、そのまま中心にセンターポンチをしっかり打ってドリルで穴をあける。ドリル刃は2.5mm。
破損箇所上部がこの様に平らじゃない場合は、必ず平らにしてからセンターポンチをしっかり打って穴あけする。
リューターにダイヤモンドカッターを使用してみた。 ワキの余計な部分まで削れてるのは見なかった事にして。。
サラタッピングビス4mm。 ビスの長さは16mm程度。 補修部位の厚みが薄いところは突き抜けないように注意。
コレをねじ込んでー。 黒いクリップをスライドイン!補修完了。
この黒い特殊な形状のクリップは破損したら頑張ってBONDICなどで補修するか新品を入手。 品番 MXC1800。
流石にこのクリップは代用品を見つけられず。
このサイトは主に ランドローバー・ディフェンダー110(2005年Td5)のメインテナンスや改良などの情報サイトです