純正のリアスピーカーはキャビン最後部、テールドア両脇の低い位置にある。
ここを加工して16cmか17cmのスピーカーを取り付けようとも思ったが、
音の到達を考えればこの位置はまったくもってイケてない。
荷物を満載すればリアスピーカーの存在は無いも同然。
そこで、テールパネル最上部の位置に取り付ける事とした。
内張パネルを加工するので外す作業。
テールドア両脇の内装パネルは、
左写真の矢印の位置に右写真のような金具で挟まっているだけ。
進行方向に引けば外れる。
上部のパネルは、アシストグリップのビスとファスナークリップで固定されている。
アシストグリップは両端のカバーを開くと、ビス左右2本ずつのビスで留まっている。
4つのファスナークリップは内装外しを使って外すのだが
頭の部分がヤワヤワで二又タイプの内装外しが利かず上手くいかない。
プライヤー式で軸を掴める内装外しを使用するとよい。
右の写真は内装が全て外されたところ。
REEの車輛はオールペンしているので、元色のチャウトンホワイトが出現。
設計図なんて無い!全て現物処理。
上部のパネルを元に9mm厚のMDF材を加工してスピーカーボードを製作。
10mm厚以上だとテールドア脇左右の元の内装パネル取り付けに支障をきたす。
細かいところは段ボールをあてがって型紙を作り、元の内装パネルから少しアレンジを加えて
MDF材にマーキングする。 直線部分は丸ノコ、曲線部分はジグソーを使ってカットする。
ファスナークリップやアシストグリップの取り付け部分のネジ穴は、元の内装パネルを当てがって、
現物から転写しドリルで穴を開けておく。
ファスナークリップの穴は均等な位置にあるが、
アシストグリップのネジ穴は手作業でアバウトに穴あけしてあるのがよくわかる。
木工用ホールソーを使って、ミッドバススピーカー取り付け位置をカット。
ツイーター取り付け位置にもドリルで穴あけ。
全ての穴を加工し終わったら表側になる角をヤスリで丁寧に削って丸める。
角が取れたら、レザー貼り。 このレザーは自動車内装用で当然フェイク。
320×1500mmビニールレザーの裏側に粘着剤が付いているタイプ。
スーパーオートバックスで2000円程。 元の内装のパネルと色が極似。
表側はシワがでないように慎重に貼り付ける。裏側に引っ張りながら貼り付けるので
結構大きめにカットして貼るといい。余った部分は後で切りとる。
裏側の曲線部分はどうせ見えないからと、このアリサマ(見えない所テキトウはA型の典型)
最後に、裏側の特に引っ張られている部分にステーブルを打って補強しておく。
フェイクレザーの接着が落ち着いた頃に各穴部分をカットする。
各スピーカーを取り付けて、配線の長さを調節して取り付けておく。
写真はBOSEのスピーカーmodel1070
吸音材を入れてみた。本格的なデッドニングはしないが吸音材くらい入れてみようと。
使った吸音材は、東急ハンズで購入。 その名も「ホワイトキューオン」 ペットボトルからのリサイクル製品だそうだ。
粉塵が出ず、自己消火性に優れており、融点255℃と高い防火性とのことで、車両に使用するのに適している。
厚みは10mm。 耳にあてがってみたが、確かに吸音に優れていた。 んでもって暖かかった(真冬の作業だったので)
割としっかりとした素材なので、カッターで切断する事ができる。これをスピーカーの裏側に入れてみた。
内装は無加工で取り付けたかったが、上のような
スピーカーボードを取り付けるには、どうしても
内装パネルに加工が必要になったので、
勇気を持ってジグソーでカット。
木材を切断するより楽に切れる。
車のアクセルを煽るように、グイーン、グイーンと
リズミカルにやると上手くいく。
20年程前に「いつかは使えるかもしれない」と
保管しておいた16cmスピーカー用スペーサー。
やっと日の目を浴びることが出来た。
取っておくものだねぇ、こういうのは。
フロントスピーカーはパネルが丈夫なので、タッピングビスだけでもしっかりと固定できる。
当初取り付けてた
BOSEのmodel1010
小径ながらモッチリとした落ち着いた音
現在はFOCALのPC130。コアキシャル2ウェイスピーカー。
どんなジャンルでもバランスのよい音で再現してくれる。
純正のスピーカーは10cmだけど、こちら頑張って13cmを付けてみた。
右のスピーカーだけは奥行きがどうしても当たってしまったので、左右とも15mm厚のスペーサーを噛ました。
当初取り付けてた
BOSEのmodel1070
ツイーターとセットでバランス良い音
現在はFOCALのPS165。セパレート2ウェイスピーカー。
クロスオーバー周波数、ツイーターレベルの設定ができる。
低音再現にも優れ、高音とのバランスもよい。
オーディオレス仕様だったが、スピーカーだけは元々ついていた。
純正のスピーカー。 口径は前後とも100mm程。
カバーを開いてみたらなんとコアキシャル2ウェイだった。
今時の車では当たり前だろうが、
DEFENDERに2ウェイとはちょっと感心した。
インピーダンスは4Ωらしいけど、最大入力がわからない。
記述で「らしい」数字は「45」。 耐入力45Wということか。
このサイトは主に ランドローバー・ディフェンダー110(2005年Td5)のメインテナンスや改良などの情報サイトです