このサイトは主に ランドローバー・ディフェンダー110(2005年Td5)のメインテナンスや改良などの情報サイトです

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エクステリアランプ類LED化
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 この記事は2005年式のTd5ディフェンダーで行ったものです。同じディフェンダーでも、年式や形式、同じ年式でも微妙に仕様が違ったり
使用している部品番号が違ったり、新しい部品番号に変わっていたりしますのでご注意ください。

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-LED用フラッシャーリレー-

 LED化の一番のハードル。ウインカーバルブをそのままLED化すると、点滅速度が早くなってしまう、いわゆる「ハイフラ現象」が起きる。
保安基準では、ウインカーの点滅速度は「毎分60回~120回で一定の周期で点滅」と定められている。
ハイフラでもこの範囲内なら問題ないことになるが、まずこの範囲には収まらない程の点滅速度になる。
これを回避するには、専用のハイフラ防止抵抗器を取り付ける方法やリレーを交換する方法が一般的。抵抗器入りのLEDバルブも存在する。
抵抗器はかなりの熱を持つ為に取り付け場所を選ぶので、ディフェンダーの場合専用のLED用リレーの交換が定番。

 

-リレー交換のためのメーターパネル取り外し-
メーターパネル

写真の矢印の位置にあるビスを外す。
メーターパネル側面と下面にビスがある。
左側も同じ位置にあり、計4本。

      
H4 high/low

  ビスを4本外したら、パネルを手前に引くと外れる。
メーター類の配線がしてあるので慎重にしたい。

 

 

↑ここまでの状態でも作業は出来ないことはないけれど作業効率と安全を考えてメーターパネルを外すことをお勧めします。↑

 

メーターパネル裏

メーターパネルにつながっている3つのコネクターを外す。
左右の黒いコネクタは内側の真ん中にロックの爪があるので
それを押しながら引き抜く。

     
コネクタ

こちらのコネクターはとても外しにくい。
真ん中のロックの爪を押しながら、 黄色ラインの隙間に内張外しや
マイナスドライバなどでコジりながらずらしていくと外れる。ちとコツが要る。

 

コンソール中

メーターパネルを外すとこんな感じ。
一番右の黒いリレーがFLASHERリレーでこれを交換する。

    
リレー

左が社外品のLED用リレー (WIPAC WFL7LED)。
右は、もともとのLR純正フラッシャーリレー。

 

 LED用のリレーには調整用のツマミが付いている。(説明書なし)
これを回しても特に点滅速度に変化はない。MAX位置にすると
ウインカーを操作しない状態でもトレーラーマークが点灯したままになる。
 このトレーラーマークはトレーラー側のウインカーが正常であることを示す。  
ウインカーと連動して点滅する。非操作時は不点灯となる。
 ツマミを回していくと、操作した状態で点滅・非操作で不点灯
という位置があるのでツマミの位置はそこに合わせた。

リレー
トレーラインジケータ

 

-ウインカーの点滅回数/分-

ハロゲン電球と純正のリレーで、毎分88回。   LEDバルブとLEDリレーで、毎分85回(MIN~MAX変わらず)

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bulb info
-ウインカーバルブはフロントとリアで互換性なし-

 ディフェンダーはフロントのウインカーバルブと、リアのウインカーバルブの口金のピン配置が違うので互換性がない。
なぜ? 敢えてのコレは何かしら理由があるはず。
 リアのウインカーとリバースランプ、リアフォグランプは全て同じバルブで流用できる。本来フロントウインカーも同じにしたいが
フロントの場合ポジションランプが5Wのバルブで、ウインカーは21W。ポジションランプとウインカーは同じレンズボディでワット数が違うため
口金のピン配置を変えることで誤交換を防いでいるのではないかと勝手に推測してみた。

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-エクステリアランプのバルブ種類-

フロントウインカー

フロントウインカー
金口

・種:S25シングル ・色:アンバー ・金口:BAU15s

 

 REEのディフェンダーはクリアのレンズにしているため、バルブ色はアンバー。
ちなみにレンズがアンバーの場合もLEDのバルブはアンバーの方がよい。
フロントのウインカーは口金のピンの位置が150°に配置されている。
LEDバルブの大きさは純正のバルブより少し長くても一応収納できるが
購入したものはかなり小型だった。

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ポジションマーカー

ポジションマーカー
金口
レンズ

・種:G18 or S25シングル ・色:電球色 ・金口:BA15s

 

 ポジションマーカーの色に関してはLEDヘッドライトと統一して
ホワイトにするか迷ったが、ここは敢えて電球色を選んでみた。
ポジションマーカーは口金のピンの位置が180°に配置されている。
この製品の電球色はチップ面が黄色くてクリアレンズだと透けて見える。

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サイドレピーターランプ

サイドレピーターランプ
金口

・種:T10 ・色:アンバー ・金口:W2.1×9.5d

 

 サイドレピータランプは、バルブが斜めに挿入される形になる。
先端だけ発光するタイプだと、横方向への指示が見えにくくなるので
発光チップが全体に覆われているLEDバルブがよいと思う。
この装着孔の直径は約12.5mm。LEDバルブの最大直径に注意。

サイドレピーターランプ外し方

 左の写真のように、ボディに傷がつかないよう養生しつつ
何かしらでレンズボディを進行方向へスライドさせる。
手だけでは固くて、なかなかスライド出来ない
 右の写真はレンズボディの構造。進行方向がバネのように
なっていて、逆側のツメで引っかかっっている。
反対側も進行方向へスライドさせる。

サイドレピーターランプつめ
サイドレピーターバルブ
サイドレピーターバルブサイズ

  T10と言うくらいで、バルブの直径は10mm。
差し込んでバルブの露出長は約14mmだった。
LEDバルブはこれより多少長くても大丈夫。
挿入孔の直径が実寸で12.5mmなのでそれを超えないよう。
LEDバルブは極性のあるモノもあるので
もし点灯しないようなら逆に差し込みなおす。

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ブレーキランプ

ブレーキバルブ
金口

・種:S25ダブル ・色:レッド ・金口:BAY15d

 

 ブレーキランプに使うLED色はレッド。ホワイトにすると光がピンク色っぽくなる。
レッドにすると暗くなってしまうと思うが実は逆なのだ。明るく真っ赤に発光する。
口金のピンの位置は180°。
ダブル端子は、写真のようにピンの配置が段違いになっている。

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リアウインカー

ブレーキバルブ
金口

・種:G18 or S25シングル ・色:電球色 ・金口:BA15s

 

 フロントのウインカーレンズはクリアにしてるがリアはアンバーのまま。
LEDのバルブはアンバーにした方がよい。
前記で触れているが、ウインカーはフロントとリアでは口金のピンの位置が違う。
フロントは150°だがリアは180°に配置されている。

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リバースランプ

リバースランプ
ipf

・種:S25シングル ・色:ホワイト ・金口:BA15s

 バックランプ専用としてとても明るいLEDバルブがある。
最初は高輝度LED47発と謳われているホワイトのバルブを入れてみたが
元々のハロゲンバルブより暗く感じてしまったのでこちらにしてみた。
LEDバルブは明るくすればするほど熱対策が必要になるので
この形状のバルブだと明るくするのに限界があるが、こちらの製品は800lm。
バックランプ専用とし、バック時の短時間点灯限定として超高輝度を実現した。
更に万が一温度が上昇してもシャットダウン保護機能がありバルブの破損はない。

-各バルブの明るさ比較-
ハロゲン球21W

ハロゲン球21W

LED高輝度チップ47発

LED高輝度チップ47発

バック専用 IPF-502LB

バック専用 IPF-502LB

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リアフォグランプ

リアフォグLED
リアフォグ

・種:S25シングル ・色:レッド ・金口:BA15s

 

 高輝度LED47発、バルブ色はレッド。
バックランプへの高輝度LED47発ホワイトは暗く感じたが
先を照らす為のものではなく、濃霧での視認性確保が目的。
濃霧でどれほど効果があるかわからないが「他の交通を妨げないもの」
という規定があるし明るさは丁度よいか。

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ライセンスプレートランプ

ライセンスプレートランプ

 ライセンスプレートランプはG14球が2つ入っている。
ボディ側の内側は一応光が拡散するように
雑な感じでテキトーに(笑)白っぽく塗装されている。
LEDバルブはホワイトもよいが電球色をチョイスしてみた。

・種:G14 ・色:電球色 ・金口:BA9s

ライセンスプレートランプ
ライセンスプレートランプ
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 LEDバルブの売値はピンきり。粗悪品も確かに存在する。
今回記事にしているLEDバルブは現在(2020.5)1年数ヶ月使用しているが、不具合は起きていない。
耐久性など個体差も多かったりするので、おすすめと言う意味を持たせないため、敢えて購入先や製品名などは記述していない(一部メーカー品は記述)
参考までにお知りになりたい方は、メールフォームからお問い合わせ頂ければお伝えします。