What's RECARO
RECARO(レカロ)はドイツで1906年に馬車メーカーとして誕生した。
その初期にフォルクスワーゲンのプロトタイプ1号車やポルシェ・スポーツカーシャーシを手がけていた。
1963年シート製造に専念し、その10年後アイデアルシートと言う、後に大ヒットとなる商品を発表。RECAROの名は世界中で不動のものとなった。
シートは車とドライバーを結ぶ最大のインターフェイスと位置づけ、人間工学的な発想と整形医学の研究成果を製品開発に反映すると言う
「シート哲学」を元にRECAROは今日も世界中のドライバーの支持を得て、揺るぎない地位を維持し続けている。
自動車のシートに限らず、旅客機や新幹線、あの歴代のスペースシャトルにも装着され宇宙へも旅している。
ワールドカップサッカーのベンチにあるシートに使われているのも見たこともあるだろうか。
特筆すべき事は、なんとこのレカロシート、医療最先端の本国ドイツでは「処方箋」で購入できる。つまり「医療保険」が適用されるのだ。
これを見てもレカロが医学の見地からも認められていることが伺える。
レカロは世界的に多くの自動車メーカーが純正としてOEM提供を受けている。アフターマーケットでは
本格的なモータースポーツシートからセミスポーツシート、一般的なシートまで多彩なシリーズを用意する。
その中でも整形医学的な特徴を強め、腰痛防止に主眼を置いたのがメディカルシリーズ。
その最高峰であるORTHOPÂD(オルソペド)は特に腰椎に損傷を抱えている人向きに設計されている。
コントロールスイッチ
- シートバックのパワーリクライナー(前後)
- レカロヴェント(ON/OFF)
- シートヒーター(ON/OFF)
- 背中面エアランバーサポート(増減)
- 腰面エアランバーサポート(増減)
姿勢を変えようとしてスイッチを押してしまうことがある。
最新型はスイッチの位置と形状が変わったみたい。
ショルダーサポートアジャスター
ネックピローはサードパーティのもの
座面の先端ブロックが半分ほど引き出せる
座面サイドの部分は低めに作られている
- パワーリクライナー
リクライニング角度は、後方9時・前方2時 - ショルダーサポートアジャスター
肩の後ろ部分のパッドの高さを調整でき、通常浮きがちな肩の部分までシートバックがあたる。 - サイドサポートアジャスター
シートバック脇にあるダイヤルで、体型に合わせて調整可能。 - 専用パッドヘッドレスト
オルソペド専用の衝撃吸収ヘッドレスト。 - シート座面の深さ調節
座面先端ブロック前方を引き出せる様になっていて、腿下から膝までの座面の長さを調整できる。 - シートヒーター
腰辺りと座面が暖かくなり、腰の血行を促す。寒い冬にヒーターが効き出すまで暖かく過ごせる。
サーモスタッド機能付きで、つけっぱなしでも自動で適温にしてくれる。 - レカロ・エアマチックランバーサポート
背中中部と腰部の当たり具合を、それぞれ別々にスイッチ操作によりエア量で調整出来る。 - レカロ・ヴェント
背中部分と座面部分にファンが内蔵されていて、強制換湿してくれる。
湿度による冷えを抑え、夏場の腿下辺りのジメジメも皆無。 - ラバーマットサスペンション
座面に衝撃吸収用のラバーマットが内蔵されてる。
かと言って柔らかいわけではなく、どちらかと言うと固めか。
REEの体型は、身長162cm(小型です)中肉中背(どちらかというとやせ形)。これを踏まえて。
- まず、座面の長さはこの身長だとアジャスターを引き出さなくても長め。足を投げ出す姿勢の乗用車なら気にならないと思うが
4輪駆動車やトラック的な腰かける姿勢だと正直オーバーサイズか。座面先端のアンコを減らそうかと考えつつかれこれ10年以上経過。。
と言うくらい、気にする程でもない。クラッチ操作がないオートマならばまず気にならないと思う。 - ショルダーサポートとランバーサポートをうまく調整すると、背骨が立っている時の状態に近くなり長距離の運転でも疲れ腰痛は激減。
- 専用パッドレストは、オルソペドの専用ということ。非常時の衝撃吸収のために後頭部に違和感がない程度に前側に倒すといい具合。
- サイドサポートは、REEは細いため一番狭めているが、カーブなどでも全くと言っていよいほど体のブレが起きないので、とても楽。
- シートヒーターは、すぐに暖かくなるので、冬場にエンジンが温まるまで時間のかかるディフェンダーには直ぐに暖かくなるので重宝する。
- レカロヴェントは、夏場の背中や腿下のジットリ汗が解消されて快適。
- いずれもしっかりと深く腰掛けないと、オルソペドの効果は得られない。