このサイトは主に ランドローバー・ディフェンダー110(2005年Td5)のメインテナンスや改良などの情報サイトです

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トランスファー・ギアボックス
オイル交換 

  

  

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 下廻りのフルード交換をかなり怠っている。
ブレーキのメンテナスを怠っていた反省から、この際下廻りのフルードも全部交換することにした。

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トランスファギアボックス(LT230) フルード 交換

 LANDROVER社 推薦フルードは「Texacoマルチギア 75W-90R」
今回使用するのは、「WAKO’S 7590LSD」
シンセティックオイル配合の鉱物油がベースのオイル。
ミッションオイルにも使用でき、75W-90指定のデファレンシャルにも使用可。
LSD(リミテッドスリップデフ)装着車にも対応。

トランスファギアボックスの容量は2.30リットル
この缶は2リットルなのでちょっと足りず2缶使用。

   
WAKO’S 7590LSD
TRFギアボックス

 REEの車輌には無いが、車輌によってはアンダーカバーを外す必要がある。
センターブレーキの進行方向側に、斜めのケースがトランスファギアボックス。
斜めのケース最下部にドレン、センターブレーキケース近くにフィラー。

ユニバーサルジョイント
 

 先ずはフィラープラグを外すのが鉄則。
ドレンからオイルを排出した後に万が一 フィラープラグが外れなかったら。。という悲劇を招かないため。
フィラープラグは1/2sq(12.7mmスクエア)の凹。1/2sqのレンチにソケットを付けず使用。
ただし、そのままではセンターブレーキのケースが邪魔でエクステンションだけでも干渉する。
なので、左の写真のボール式のユニバーサルジョイントが必要になる。
←こちら、ボール式ユニバーサルジョイントと130mmのエクステンションの組み合わせで使用した。
ちなみにこの「凹」もしや13mmかな?と思ったら、13mm凸では合わなかった。

シール
 

 ドレンプラグもフィラープラグ同様1/2sq(12.7mmスクエア)の凹。
1/2sqのレンチにソケットを付けず使用。
廃油受けを下に置き、ドレンプラグを外しフルードが抜けきったらドレンプラグを装着。
WorkshopManual には、「スレッド部分にロックタイト290を塗布」 とある。
290は中強度のネジロック剤。空気から遮断されると硬化が始まり優れた気密性を示す。        
290でも良いが、オススメは水道管などに使用するPTFE(フッ素樹脂)シールテープ。
PTFE(フッ素樹脂)シールテープは耐溶剤性で、耐熱温度は250~260度。

PTX56750
 

 今回はPTFEシールテープの代替えになる、PERMATEX社の耐熱スレッドシーラント PTX56750を使用。
スレッド部に塗布することにより、即シール性で約4時間後には完全にシールされ緩み止めになり一石二鳥。
部類としては、シール剤というより、中強度のネジロック剤になる。耐熱温度は204度。
アメリカのメカニックたちに人気があるそうだ。
発売元は スナップオンツール。

サクションガン
 

 ドレンプラグ(ドレンボルト+シーリングワッシャー)を装着する。締め付けトルクは30Nm
フルードの注入には左の様なサクションガンを使用した。 ジャッキで持ち上げていない場合
縦型のオイルポンプは使用しにくいだろうと、こちらをチョイス。
フィラー孔からフルードが溢れ出たら注入終了。
フィラープラグを装着する。締め付けトルクは25Nm。フィラー孔周囲を清掃する。
プラグ式は、プラグがテーパー状になっており、ネジ穴を押し広げ締まっていく構造のため
締めれば締めるほど、どんどん締まっていき最悪ボックス筐体を破損する。
締め過ぎは禁物! 締め付けトルクは重要。