ドライバーの名門と言えば「PB」。正式名称は 「PB BAUMANN」
サントブレンという素材のスイスグリップは、水や油の手で握っても滑ることはなくガソリンやオイル類にも耐性がある。
使ってみればわかる、ネジに吸い付く感じ。間違いなくオススメ。
ディフェンダーには必須のポジドライブ(PZ)。ディフェンダーのビス類はほとんどこのポジ規格が使用されている。
ポジ規格は普通のフィリップスのプラス溝に、更に45°角に4つ小さめな溝が刻まれてるもの。
イギリス車に多く使われ、ランドローバーは元より、ジャガーやMINIもこのビスが多用される。
グリップはマルチクラフトというスタンダードなバージョン。油のついた手でも滑りにくいザラついた加工がされてる。
スイスグリップもこのマルチクラフトも、形状が比較的手の小さな日本人に適しているという。
言わずと知れた電動ドライバーの名機「電ドラボール」 電動での最大トルクは2Nm。締め込み最後は手首が持っていかれる。
締め込み最後が感覚的にどの程度で締め込まれているかわかりにくいので 、素材によってはオーバートルクで締め込みすぎたりする程。
基本は、回し始めと回し終わりは手動で、早回しの為に電動。という使い方が正しい。そういう意味では電ドラボールの2Nmは丁度よいと思う。
回転速度も申し分なく速いしムラもなく回転する。軸のブレ方向に少しアソビがあるのは敢えての設計か。
暗闇でのネジ締めの為LEDライトが点く。スイッチをちょっと操作するとしばらく点灯する。この「しばらく点灯」が地味だが便利。
軸が回っていない状態でビス溝を探し当てたいので、しばらく点灯する機能は必須。
似たような電動ドライバーの製品も存在するが「点灯=軸回転」のタイプは使いにくい。
REEの手持ち工具の中で最1軍のラチェットハンドル。Snap-onのスイベルラチェット。
こちら長さが318mmのモデル。ギア数は100枚(振角3.6度)でありながら、推薦される最大トルクは108Nm。
これはプロの整備士の多くが1軍レンチとして使用する。スナップオンでなくてもスイベルラチェットはオススメ。
DEENの初期のプリセット式トルクレンチ。(ほぼプロクソンと同デザインなのでプロクソンのOEMか)
DNQR4200N:1/2sq 40~200Nm ・DNQR3100N:3/8sq 20~100Nm ・DNQR330N:3/8sq 5~ 30Nm
ギア数は今どき24ギア、気がつけば20年程愛用しているが、REEの所有工具の中でも未だ充分に1軍工具。
トルクレンチの測定ができる、とある工具店で各トルクレンチを3パターン位(高・中・低トルク)数度ずつ測定してみた。
DNQR4200NとDNQR3100Nは平均すると若干低めに測定されたが実質問題にならない程度の誤差だった。
DNQR330Nに関しては3パターン全ての回数でほぼ正確な値が測定された。
5~30Nmの低トルクだし、一番使用頻度が低いことも有るのだろう。
ちなみにこのモデルは現在校正ができない機種なので、トルク値が大きくハズレる様になったら買い替えとなる。
ランドローバー・ディフェンダーTd5エンジン専用、ビスカスファンレンチ。
この2つでひと組となる。片方のレンチの3つ穴をアイドラプーリーのボルトに引っ掛けて共回り止めをし
もう片方のレンチはビスカスファンの36mmの固定ナットにかけて使用する。
これは英国のショップから輸入したもの。品番は PM1278
6mm厚で鋼鉄に銀亜鉛メッキが施されている。
ディフェンダーTd5にはいわゆるカップ式のアダプターは使えない。
ディフェンダーTd5で使うオイルフィルターレンチならコレがナンバーワン!
ディフェンダーTd5のオイルフィルターはとても作業しにくい位置にある。
幾つかのフィルターレンチを試してみたが、一番使いやすかったのは、この専用のレンチ。
おもちゃみたいだが、レンチのギザギザの部分をフィルターのギザギザにはめ込むので、力が逃げず確実に回る。
ただし、このレンチはフィルターを選ぶ。フィルター頭に溝があるフィルターのみ使用可。
LR純正、SAKURA、BRITPART、BEARMACH、ALLMAKES、COOPERSなどには使用できる。
その他のBOSCH 、MANN、MÜLLER、HENGSTなどには使用できないのでプライヤー式のレンチがよい。
品番はDA1117 もしくは PM136
DEENのコンビネーションプライヤー150J。この他に全長200mmの200Jもある。
特徴はヘッドがスリムで狭所の作業に威力を発揮する。そして先端はクロスカットになっていて、どの方向にも
力を加える事ができる。そしてコンビネーションプライヤーの特技として開口を広くできることだが
多くの物は広い開口にした時グリップエンドがくっつき手や指を挟む危険がある。が、このDEENのものは
開口広くしてもグリップに充分な隙間を設け安全に作業ができる。とても使いやすいプライヤー。
クワガタみたいな変わった形状のこのプライヤーは、配線カプラーを外すための専用工具。
冬場などのカプラーのロックを押さえるのに手が痛くてやりにくい、また古くて固着してしまっている、など
そんなカプラーを先端部の特殊な形状でロック部を解除すると同時に引き外す事ができる。
地味だけどとても頼りになる工具。
スナップリングプライヤーはいろんなタイプがあるが、以前、軸用と穴用の先端を付け替える安物を使っていた。
その安物でも使用上の問題はなかったが、スナップリングに引っ掛ける先端の強度があまりにも弱く3回程使ったところで曲がってしまった。
そして買い替えたのがこちらのタイプだが、軸用と穴用の切り替えはレバーで行う。これはアストロプロダクツのものだが
このタイプのオリジナルは「LANG」というメーカーのものかな?ホンモノ志向の向きはそちらをオススメする。
先端ビットは数種類入っていて強度も十分だがアストロのコレはグリスのついた手で操作しようとすると、このグリップの材質と形状も相まって
ツルツルとずれるのでグリップ部分にPLASTI DIPというゴム塗料を敢えて乱雑に塗った状態で使用している。