Td5用をParts Catalogue で調べると4種類がある。
- YMG111630 Td5
- YMG109270 Except Td5
- YAE100790 Td5 SouthAfrica
- STC60692 Heritage
とある。Parts CatalogueではVINナンバーXA159807からYAE100790が適合する様に書かれている。
YMG111630とあったが、これはタコメーター用の配線ハーネスの品番の様。
YAE100790を個人輸入することにした。
入っているのは本体のみ。
取り付け説明書なんかない。
Made in Switzerland と書いてある。
アナログ針系の場合、スイス製と聞いて
精度抜群なイメージを持つのはREEだけか?
「Td5」の文字が刻まれている。
そして低反射ガラスだ!
ベゼルは水温計と燃料計と同じデザイン。
端子は3つ。「+」 「-」 「2」
+ はイグニッションキー連動
ー はアース
2 はエンジン回転パルス信号
後はイルミネーションの端子2つ。
回転数パルスはドライバーズシート下のECUから。
シート座面を取り外し、防音マットをめくって、
黒いふたをスライドし開けるとこんな感じ。
REEのは社外シートなのでシートすべてを
取り去らければならず一作業多いのだ。。。
写真はドライバーズシート右側から見た画。
写真右側が車両前方。
ECUには赤と黒のコネクターがあるが
こちら黒のコネクター(C0658)の19番ライン(赤矢印)から取る。
ラインの色はWorkshop Manual にTd5は黄/ピンクと記述されている。
赤/緑 のラインと ピンク/白 のラインの間にあるラインである。
一見黄色だけに見えるが、よく見ると
黄色/ピンク だ。ここから分岐コネクターで分岐する。
19番のラインは個体によっては白/グレーだったり
配線自体されていない物もあるらしい。
配線されていない場合は19番の位置に端子を付けて配線するなり、
半田付けするなりすればパルス自体はきているとの事。
配線はコルゲートチューブを介して黒いふたの脇から引き出す。足元の防音シートの下を通してAピラー下の壁沿いの防音シートの中を通し
ドアヒンジカバー中経由でインパネへと立ち上げる。ペダル上の防音シートをクラッチマスターシリンダー交換の時にチョッキンしちゃってるので楽にできた。
写真の矢印のネジ。メーターパネル側面とメーターパネルの下。
左側もシンメトリーの位置にある。
パネルを手前に引くと外れる。メーター類の配線がしてあるので慎重に。
メーターパネルにつながっている3つのコネクターを外す。
見にくい写真でごめんなさい。
こちらのコネクターはとても外しにくい。ロックの爪を押しながら
内張外しなどでコジると外れる。ちとコツが要る。
これでメーターパネルが分離して作業し易くなる。
メーターパネルを外さなくても作業は出来るが
配線に負担をかけないためにも、この先の作業はこの様に外してすることをお薦めする。
配線束に巻いてあるビニールテープを取り去り、燃料計、水温計、
そして時計に付いているコネクター類を外す。
写真左側のイルミネーションランプも外す。ひねって引っ張れば外れる。
左から燃料計、水温計、時計 と配置されている。
REEは時計とタコメーターをトレードして
左からタコメーター、水温計、燃料計 と配置したい。
エンジンコンディションの計器は目線近くが理想。
タコメーターはドライバーズシートから見て中央に位置することになる。
メーターは白いリングを回転して外すと外側に向かって取り出すことができる。希望の並びから水温計を残して燃料計と時計を外した。
燃料計を一番右に配置しようと思ったら、配線が若干とどかない。中央に配置すればとどくのだが、やはり中央には水温計を置きたかったので
コネクターから端子を抜き延長することにした。延長した中間の接続部は自己誘着テープとビニールテープでしっかり絶縁。
タコメーターの「+」の配線は常時電源やアクセサリー電源にならない様に注意(アクセサリーなら一応可かな?)メーター配線の束にある 白/緑 から取る。
白/緑 のラインはキーONの位置で12V供給される。「-」の配線は 黒 の線から取る。黒一色の線ならどれでも可。
いずれも幹線の太い線から分岐コネクターで分岐して平型端子メスでメーターに取り付ける。
時計は他のメーターと違いイルミネーションランプが内蔵されているので、
イルミネーションランプのコネクターが別になっておらず流用出来ない。
紫の線が常時電源。これはタコメーターに繋いではダメ。
赤/オレンジがイルミネーションランプのプラスになる。 黒はアース。
分岐コネクターで分岐も考えたが、チョッキンして平型メス端子を付けた。
今思えば分岐コネクターにしておけばよかったかも。
タコメーターの2番ピンの配線を除いて、すべての配線を接続したら、
ビニールテープできれいに巻く。きれいじゃないけど。。
見えない所はこんなモン。A型の性です。
使わない時計用のコネクターもビニールテープでしっかり絶縁しておく事。
ちなみにこのビニールテープは自動車配線用の物で
剥がすときに接着剤がベトつかないのだ。
ECUから取り出したエンジン回転パルスの線の長さを調節して平型メス端子でタコメーターに接続する。
そして、何でもそうだけど、メーターパネルを戻しちゃう前に動作確認するのがセオリー。
(自信があれば戻しちゃっても可) 動作OKになってから本格的にメーターパネルを元に戻しビスを取り付ける。
メータの配置はこの様に
おぉ!ちゃんと動いた! 上の画はアイドリング時の針の位置。早速TSUTAYAのDVD返しがてら近所をテスト走行。
メーター周りが何だか新鮮でタコメーターばかりに気を取られてしまう。
タコメーターを後付した人のほとんどが「思ったより回転があがっていなかった」と言う。
REEも例に漏れず同じ感想だった。音の割には回転数は低かった。
右のグラフはTd5エンジンの性能曲線。燃費曲線が無いのが残念。
燃費曲線があると省燃費シフトチェンジタイミングがわかるんだけど。。。
REEはだいたい2000回転付近でシフトチェンジをしていたので、
ほぼ最大トルクでシフトチェンジしていた事になる。
この性能曲線から見ると低回転域にトルクバンドが有るので、
街乗りやオフロードでは超走りやすいエンジンって事になる。
しかも1000回転から最大トルクまでの立ち上がりを見ると
こりゃ坂道発進でサイドブレーキ使わなくても行けちゃう訳だと納得。
3000回転付近でトルクと馬力が交差している。
このあたりがトルクと出力を効率よく使える回転数って所でしょうか?
100km/h程度で走っている時は、約2500回転だった。
4500回転手前で馬力が最大出力になりその後トルクと共に急激に落ち込む。
この出力最大の回転数になるとエンジン音は凄まじいだろうな。
最大出力の回転域はきっと精神衛生上回せないかも。。
このサイトは主に ランドローバー・ディフェンダー110(2005年Td5)のメインテナンスや改良などの情報サイトです